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スピリットベアにふれた島 

スピリットベアにふれた島 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)スピリットベアにふれた島 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
(2010/09)
ベン マイケルセン

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自分で読んで、感想をまとめきれなかったので、読書会で取り上げてもらって、少し時間を置いて改めてまた感想に挑戦。

本作品は、2001年度にアメリカで刊行。
作者は、アメリカの児童文学作家。徹底した取材に基づく作品に定評があり、9作品で30近い受賞があり高い評価を受けている。
邦訳されている他の作品に、「ピーティ」がある。

付け加えるに、本作は、2011年度の中学生部門の読書感想文課題図書でもある。
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category: 児童書

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ヤンネ、ぼくの友だち 

ヤンネ、ぼくの友だちヤンネ、ぼくの友だち
(1997/12)
ペーテル ポール

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好きか嫌いかと言われたら、あまり好きではない。でも、読ませる。
児童書であるけれど、普通のミステリーのようでもある。それは、ヤンネという不思議な少年の正体の謎解きのように話が進んでいくから。

作者は、ドイツ出身で、後にスウェーデンに移住。本作がデビュー作で、ニルス・ホルゲッソン賞、スウェーデン文学協会新人賞、ドイツ児童図賞など受賞。
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category: 児童書

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長い冬 

「そのときどきのローラ」

 人の一生は選択の連続であり、そして、その選択から自分という人間が見えてくるような気がする。

 母から勧められた『赤毛のアン』であり、愛着はあるけれど、どちらかというとやはり自分は『大草原のローラ』を選ぶ。

 中学生のとき、国語のテストの最後の設問で自分の好きな本を短く紹介しなさいというのがあった。自分は『大草原のローラ』と、友達はパール・バックの『大地』と解答し、採点は友達の方がよかったようで、どちらも読んでいた自分は、どうせだったら点数のよい『大地』をあげておけばよかったと悔しかったのを覚えている。そのときに、ローラは、児童文学で子供向けの作品、一方『大地』は、大人向けで賞を取っているから先生の評価が高いのだと思い込んでしまった。

 だが、そうではない。

 ローラのシリーズの魅力は、尽きない。

 まず、自分は福音館のシリーズを読み、次に間をおいて岩波少年文庫のシリーズを手に取ることになった。

 最初に自分を魅了したのは、開拓時代の魅力的なハンドメイドの暮らしを詳細に描いた部分であり、その温かで揺るぎのない家族の絆、隣人愛を描いた部分だった。ぶたのしっぽの丸焼きや、雪の上にたらして作るメイプルキャンディなどにどんなに憧れたものか。父さんさえいれば、大丈夫という父親に対する絶対の信頼がどんなに頼もしく思えたことか。
 それから、メアリーとは対照的な強さと機知と野性を合わせ持つ主人公ローラがなんといっても魅力的だ。ネリーに対する仕返しは痛快であったし、わらつかあそびの言い訳には、父さんだって笑って許してしまったほどだ。そして、自然の厳しさを身をもって知りながら、屈服しないローラには、感嘆を覚える。『プラムクリークの土手で』の巻で、ローラは、好奇心からクリークの水の中に危うく引きずり込まれそうになる。しかし、それでも、クリークは、ローラに悲鳴をあげさせることも泣かせることもできなかったのだから。
福音館のシリーズでは、主にそのローラの生活と人間の魅力で読み進めていたように思う。

 続編があることを知ったのは、大学入学後の学校の図書館で、それが岩波文庫のシリーズだった。このとき、『長い冬』を手に取らなければもしかしたらローラとのこんな長い付き合いはなかったかもしれない。
 8ヶ月も続いた長い冬の厳しい生活の話は、それまでとはうってかわって暗い。それも当然で厳しい寒さとともに常に飢餓と隣り合わせの状態が続くのだから。幾度もの危機を家族の思いやりと工夫で潜り抜けながらも、ローラでさえ弱音を口にする。
 昼夜も分からず、起きたとて希望を持てない毎日が続くことに、「なぜ起きなければならないの?」と不満を漏らすところが印象的だった。それはつまり、「なぜ生きなければならないの?」という問いかけとほぼ同じであったから。その一節がなぜそんなにも、当時の自分の心に響いたのかは、今は、もうわからないけれど、100年も昔の開拓時代の少女の心に現代に生きる自分の心がシンクロしたのは確かだ。
 そして、厳しい状況であるからこそ浮き上がってくる人間の本性、哲学、思想というものがある。
 飢餓の危機に瀕する町の人たちのために、アルマンゾとキャップ・ガーランドは不確かな情報をもとに小麦を求める旅に出る。奇跡的に二人は小麦を持ち帰ることに成功するのだが、二人が持ち帰った小麦で商人のロフタスが法外な儲けを手に入れようとしたことから騒動は起きる。その騒動が収まるまでの過程に自分は深く感動した。本文中、何度となく繰り返される「自由と独立」の言葉がここでも使われる。
 この「自由と独立」の精神が『この楽しき日々』で、ローラが結婚の誓いに「服従」という言葉を言わなかったことにも繫がっていくのだろう。

 訳者の鈴木哲子さんは、後書きで吉村俊子さんの感想を引用して、

 「少年文庫」に入る本にこんな大人の世界の感想が出て来る、-この こと自身に、ローラ・インガルス・ワイルダーの作品の素晴らしい特 質があると思います。

と言っている。

 その通りであると思う。このシリーズを通してわたしたちは、一人の女性の成長と彼女を育てた風土を読み取ることができる。それは、厳しい現実に根ざし、しかし、単なる現実に踏みとどまることがない。次の一歩を踏み出す勇気を与えてくれるものなのだ。
 これからも、自分はローラをそのときどきに読み返すだろう。そして、ローラは、そのときどきにそんな自分に答えてくれるに違いない。作品の中のローラに、そして、作品の外のローラに、自分の興味は尽きることがない。

長い冬―ローラ物語〈1〉 (岩波少年文庫)長い冬―ローラ物語〈1〉 (岩波少年文庫)
(2000/06/16)
ローラ・インガルス・ワイルダー

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category: 児童書

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ナゲキバト 

著者が自分の少年時代を思い出しながら書いたもの、ということで、半自伝的作品なのかと。
両親を事故で失った、9歳の少年ハンニバルが主人公で、彼が祖父のもとで過ごしたほぼ1年の生活を描く。近所の友達には、アル中で息子を虐待する父親を持つ、恵まれない環境の少年チャーリーが1人。
チャーリーは、徐々に父親に影響される形で犯罪の道に足を踏み入れることになるけれど、そんなチャーリーをハンニバルの祖父は、非難するでもなく、付き合いを断つわけでもなくそのまま受け入れていく。随分懐の深い人だと思ったら、それは祖父の過去の生き方にも関係があったようで。その祖父の過去は、最後で明かされる。彼が誰であったのか、という。

この話で興味深い挿話は、二つ。
一つは、ハンニバルと祖父で猟に行ったときのこと。ハンニバルは、鳥をしとめるけれど、それは、雛を育てている最中の母親鳩だった。その後、残された雛に対して行ったこと、そしてその考え方が、わたしには、異質に感じられる。
2羽の雛を父親鳥だけでは育てられないからと、そのうちの一羽を殺してしまうのだから。
もう一つは、祖父の昔話。
犯罪を繰り返し不良少年だった弟と、優等生で心優しい兄は、燃え盛る納屋の火事を消そうとして、二人とも倒れてしまいます。一人しか助ける余裕がない二人の父親は、どちらを助けたかというと・・・。これまでの自分を反省する機会を与えるために、弟を助ける。

この2っに関して、感動や共感でなく懐疑の念を抱いてしまうのは、、文化や宗教とも関わってちょっと分かりにくいからか。

ナゲキバトナゲキバト
(1997/10)
ラリー バークダル

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ピーティ 

この本は、フィクションであるけれど、実在の人物をモデルにしているとのこと。
Ⅱ部構成になっており、一部は主人公の病院での半生を、Ⅱ部は年老いた主人公とティーンエイジャーの男の子との心の触れ合いを描きます。

主人公ピーティは、脳性麻痺を患い、言語及び運動能力に障害を持って生まれた男性です。彼は、知能には問題がないにも関わらず、当時はこの病気に対する理解が十分ではなかったために、精神病院で半生を過ごすことになるのです。
ピーティが知性を持つことは、彼に関わった心ある介護士たちが気づくのですが、個人の力ではどうすることもできず、次々と去って行きます。

知性を持ち合わせながら、相手に分かってもらえないというのは、どんなにか苦しいことだったでしょう。

ある脳性麻痺の男性の苛酷な一生ということだけであれば、(それだけでも、十分心に訴えるものではありますが。)その苦しみが真に身に迫ってくることはなかったかもしれません。

これを、物語として、ヤングアダルトとしてどのようにお話を展開させていくのか、興味を持って読み進めていきました。

Ⅱ部では、ティーンエイジャーのトレバー・ラッドという男の子が物語の主軸になります。彼は、転校したばかりで、友達がまだなく、両親もそれぞれ自分の仕事に忙しく、息子とゆっくり過ごす時間もなく、彼もまた、孤独なのです。
そんな彼は、ピーティに出会い、彼の存在を受け入れていくことにより、変わります。
生きる目的、存在意義を見出した彼は、ピーティのために、次々と思いやりに溢れた前向きな行動を取り、それは周囲をも巻き込んでいくことになるのです。

トレバーとピーティとの出会いや、トレバーの洞察力の鋭さには、こうあって欲しいという作者の願いが込められているのかと思いました。ピーティにとってのトレバーの重要性はもちろん、トレバーにとってのピーティのかけがえのなさを描いたところにも好感を持てました。

障害者の苦難の歴史とともに現状の姿を公平な目で描き、そこに多感な少年を関わらせて説得力のある話に作り上げたということで、とても興味深い本でした。


ピーティ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)ピーティ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
(2010/05)
ベン マイケルセン

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