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ぼくのおじさん 

家族以外の誰かの存在って貴重だ。

「おじさん」って、その誰かに成り得るし、割とお話にしやすいようだ。
そのものずばり、「ぼくのおじさん」という題のお話がいくつかある。
ひとつは、ジャック・タチ監督の「ぼくの伯父さん」。
もうひとつは、北杜夫の「ぼくのおじさん」。
どちらのおじさんも、駄目人間として大人社会からは冷遇され、でも子供からは慕われる人間として描かれる。

・・・この2つの話から、おじさんって、駄目人間ばかりなのかと思ってしまうが、いやいやそんなことはない。

アーノルド・ローベルは「がまくんとかえるくんシリーズ」で有名だが、寧ろわたしは彼の「ぼくのおじさん」という作品が1番好きだ。

主人公のぼくは、ある日船の事故で両親をなくしてしまう。失意の彼の前に現れたのが、おじさんというわけ。おじさんは、きのはっぱよりも、はまべのすなつぶよりも、そらのほしよりもしわが多いおじいさんでもある。そして、孤独という点では、ぼくと同じ立場だ。
これは、そんな二人が心を通わせていく過程の静かな日々を描いたお話なのだ。

ぼくの緊張をときほぐしてやるために、電車の窓から見える電柱を数える話や、ランプに住み着いているくもの願いを叶えるために真っ暗な中で食事をする話、二人の関係を象徴するようなおじさんの作ったお話、おじさん流の気分が沈んだ時の対処の仕方の話・・・などなど。一つ一つのエピソードが、しみじみと心に残る。

最後の結末は、ぼくにとっては幸せであるはずだけれど、どこか物悲しくもあるのは、おじさんにとってぼくと一緒に過ごした日々は幸せであったという別れの辛さを表す。

年齢を超えた心の交流というとフィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」を思いだす。しかし、あちらは、過去の小さかったおばあさんとの交流であるということが違う。
絵本という限られたページ数で、ファンタジーという手法を使わずにおじいさんと子どもの心の交流を真正面から描いたという点で、とても心に残る1冊。
悲しい話ではないにも関わらず、読むたびになぜか涙が出てくる不思議な1冊。

誰か、映画化してくれないかな、と密かに思っていたりもする。

息子に読んであげられるようになるのは、まだまだ先の話だなぁ。

ぼくのおじさんぼくのおじさん
(1982/06/20)
アーノルド・ローベル

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